気のせいかしら。2、3ミリやせたんじゃない?

ダイエットの謎をできるだけ生理学・運動学・心理学で解き明かしてみましょう。

ダイエットに役立つ筋トレの効果とは? ③ ニートが増えると幸せいっぱい

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おはようございます!

 

ここ最近、思い出したかのように寒いですね。

東京の方では雪が積もって大変だったみたいですが、私が住んでいる京都でも昨日の朝はうっすら、ほんのうっすらとだけ雪が積もっていました。

 

『冬なくなれ!爆発しろ!!』

と思っている方も多いのではないでしょうか。

 

 

さて、前回の終わりに、"ニートが重要なんだよ” ということをお伝えしたかと思います。

ニート・・・数年前からよくニュースに出る社会問題・・・。

みなさん、NEETニート)が何の略か知っていますか??

 

つい5分ほど前に調べてみたんですが、Not in Education, Employment or Training

の略みたいですね。

教育を受けている、働いている、訓練を受けている、そのどれにも当てはまらない状態という意味です。

なんだか、心がモヤーっとする感じですねぇ。

 

前ふりが長くてメンドクサい雰囲気になってしまいましたが、今日のテーマはNEATです!

NEETじゃなくってNEATですね。

 

non-Exercise- Activity-Thermogenesis

 

 

これは、運動以外の日常生活での熱産生(非運動性熱産生) という意味です。

 

 

突然ですが、質問です! ババーン!!

 

日本人の1日のカロリー消費のうち、特別な運動(エクササイズやスポーツ活動など)と、NEAT(日常生活内での運動)は、それぞれ何パーセント程度でしょう!?

 

・・・・・・・・・・・・

 

正解を発表します!

 

特別な運動での消費カロリーは・・・

約0.5%±50~100kcal

 

対してNEATの消費カロリーは・・・

25~30%±200~360kcal

 

 

いかがだったでしょうか?

話の流れ上、NEATの方がカロリー消費が多いことはまるわかりだったと思いますが、思った以上に差があった、と感じた人も少なくないのではないでしょうか??

 

ちなみに、2日 / 週 以上特別な運動をする人は、日本人の約30%だそうです。

やっぱ少ないんですねー。

 

 

NEATの消費カロリーの一日の割合が、25~30%±200~360kcalとお伝えしましたが、人によってだいぶ幅があります。

肥満者とよく身体を動かす人とで比較すると、1日で約350kcalもの差があるのです。

ケーキ一個分です。

 

 

ちなみに、終戦後である1946年と、現在の成人男性で比較すると、摂取エネルギーはほとんど差がありませんが、現在の方が圧倒的に肥満者の割合が多いというデータがあります。

 

これは、移動手段や家事などが機械化されて、使われるエネルギー、すなわちNEATが減少してしまった結果と言えるでしょう。

 

 

"なるほど。NEATについてはなんとなくわかったけど、じゃ筋トレが何の約に立つの?”

と思いましたね?

・・・思いましたよね??

 

筋トレがNEATに与える影響は主に2つあります。

 

 

①筋トレにより代謝が高まることで、NEATにおける脂質の燃焼効率が良くなる

 

運動による脂質燃焼効率上昇に関しては、前回の書きましたが、簡単に言うと、筋トレにより成長ホルモンが分泌されて、その結果6時間ほど脂肪が燃焼しやすい状態になりますよー、ということですね。

 

日常生活の動作でカロリーを消費するなら、筋トレをすることで、効率よく脂肪を燃焼できるというわけです。

 

 

そして、

②筋トレにより筋力が向上することにより、相対的に日常生活の動作が楽になる

 

少しややこしいので順を追って説明してみましょう。

 

例えば、最大で50kgのおもりを持ち上げられる人と、最大で100kgのおもりを持ち上げられる人がいるとします。

この2人が50kgのおもりを持ち上げる場合、どのような違いがあると思いますか?

 

 

そう、100kgのおもりを持ち上げられる人の方が、楽に素早く動作を行えるのです。

 

 

これを日常生活の動作に置き換えて考えてみましょう。

 

筋トレによって脚の筋力が以前より強くなると、今まで上がるのが大変だった階段を、今までよりラクに昇ることができるようになります。

今までタクシー、電車で移動していた1㎞を、以前よりラクに歩くことができるようになります。

 

つまり、日常生活上で行う運動に対する、心理的なハードルが下がるのです。

その結果どうなるか・・・?

 

そう、NEATによる消費カロリーを増やしやすくなるのです。

・・・そう、なるのどぇす!!

 

わざわざ、"毎日ウォーキング30分” は大変ですが、"いつもより多めに街中を歩いてみよう。早歩きで!”は、意識すればすぐに行えるものです。

 

また情緒がふらついてきましたので、とりあえず今日はこのあたりで。

 

 

次回は、『ダイエットにおける正しい目標の立て方』について考えてみたいと思います。